巡礼は修行

巡礼の旅は修行です。
修行という言葉からは難行苦行を連想しますが,
巡礼はその様な苦行を要求するものではありません。

お釈迦様の「中道の教え」の通りほどほどが良いのです。
巡礼に出たら出来るだけ 歩くことをお勧めします。
ゆっくり歩くから、今まで見えなかったものが見えてくるのです。
車や電車の窓からは見えなかったものが見えてきます。
訪れた土地の生活ぶりや、見たこともない野の花や、
すれ違う人々の 笑顔などです。
でも 全部歩き通すなんてちょっと無理ですネ。
忙しい毎日の生活の中から、時間を割いて巡礼に出るのですから。
バスツアーでも マイカーでも、現地に着いたらやはり出来るだけ歩いて下さい。
ここで言う「修行」は、歩くことなのです。

歩くことにに疲れたら休みます。
休むから風の音が聞こえるのです。
空の青さがわかるのです。
このようにゆっくり休んだら、今まで見たこともない世界がきっとみえてくるはずです。
そして地元の人たちと話をする機会があるかも知れません。

巡礼は今まで生きてきた人生とは違う世界です。だからこそ、「違う世界」が見えてくるのです。
心のわだかまりや迷いは、限られた自分の世界から抜け出さなくては解決できません。 
その違う世界を経験するのが巡礼すなわち修行なのです。